
越谷市の職員が2回逮捕されたものの、検察が不起訴にしたという報道がありました。
でも、越谷市はすでにその職員を懲戒免職にしているんですよね。
「刑事処分では不起訴なのに、市の処分は免職のまま?」という疑問を持つ方が多いようです。
この記事では、刑事処分と懲戒処分の違い、そして越谷市がどういう判断をしたのかを整理してみます。
2回逮捕されたのに不起訴って、どういうこと?

まず、今回の事案の経緯を確認しておきましょう。
対象となったのは越谷市役所の46歳の男性職員です。
市民協働部の市民活動支援課で調整幹という役職についていました。
この職員は、2026年6月10日に不同意わいせつ容疑で逮捕されました。
容疑は、2024年5月24日の夜、20代の女性の自宅で体を触るなどしたというものです。
さらに6月15日には、準強制わいせつ容疑で再逮捕されています。
こちらは2021年3月頃、別の20代女性に対する容疑でした。
つまり、別々の事案で2回逮捕された形になります。
そして2026年7月1日、さいたま地検越谷支部はこの職員を不起訴処分としました。
不起訴というのは、検察が「起訴しない」と判断したということです。
裁判にはかけないという判断ですね。
なぜ不起訴になったのか?
ここが一番気になるポイントかもしれません。
ただ、検察は不起訴の理由を公表していないんです。
「被害者の名誉・プライバシーへの配慮が必要」として、具体的な理由も裁定主文も公表していません。
つまり、証拠不十分だったのか、示談が成立したのか、そもそも嫌疑なしだったのか、外部からは分からない状況です。
一般的に不起訴処分には、いくつかのパターンがあります。
- 嫌疑なし:犯罪の嫌疑がないと判断された
- 嫌疑不十分:犯罪の嫌疑はあるが証拠が不十分
- 起訴猶予:犯罪は認められるが、諸般の事情で起訴しない
本件がどれに該当するかは明らかにされていません。
憶測で判断するのは避けるべきでしょう。
越谷市は懲戒免職を決めている
一方で、越谷市は刑事処分とは別に、この職員を懲戒免職にしています。
逮捕・再逮捕の時点で、市は公式に謝罪と今後の捜査協力方針を表明していました。
そして、懲戒免職処分を決定し、公表しました。
処分理由として示されたのは「公務に対する信用を著しく失墜させた」というものです。
市としては厳正な対応を取ったという姿勢を示しています。
刑事処分と懲戒処分は別物なの?
ここで疑問になるのが、「不起訴なのに免職は有効なの?」という点です。
結論から言うと、刑事処分と懲戒処分は別の制度です。
地方公務員の懲戒処分は、刑事処分の結果とは独立して判断されます。
判断の基準は「公務員としての信用失墜」「非行があったか」などです。
つまり、刑事裁判で有罪にならなくても、公務員として問題があれば懲戒処分の対象になり得るわけです。
逆に、刑事裁判で有罪になっても、懲戒処分が軽くなることもあります。
あくまで別の判断軸ということですね。
越谷市の判断根拠は?
越谷市は、逮捕・再逮捕という事実を重く受け止めたと考えられます。
公務員は市民の信頼の上に成り立つ仕事です。
2回も逮捕されたという事実だけで、市民からの信頼は大きく損なわれます。
たとえ最終的に不起訴になったとしても、その事実は消えません。
市としては、「逮捕された事実そのものが信用失墜にあたる」と判断したのでしょう。
また、報道によれば、この職員は「泥酔した20代女性に対するわいせつ行為」で逮捕され、本人は「同意を得ていたと思った」と供述していたとされています。
女性は飲酒の影響で被害に気付かなかったという情報もあります。
こうした状況から、市としては「公務員として不適切な行為があった」と認定したのかもしれません。
懲戒免職は覆る可能性はあるの?
では、不起訴になったことで、懲戒免職が取り消される可能性はあるのでしょうか。
現時点では、そうした情報は出ていません。
一般的に、懲戒処分に不服がある場合、職員は人事委員会に審査請求ができます。
また、行政訴訟を起こすこともできます。
もし本人が「不起訴になったのだから処分は不当だ」と主張すれば、そうした手続きを取る可能性はあります。
ただし、不起訴=無罪ではないという点は重要です。
不起訴は「裁判にかけない」という判断であって、「何もなかった」という意味ではありません。
仮に審査請求や訴訟になったとしても、市側は「逮捕された事実」「公務員としての信用失墜」を理由に処分の正当性を主張するでしょう。
過去の類似ケースはどうなっている?
参考までに、埼玉県では別の事案も起きています。
越谷児童相談所の職員が不同意性交等の事件で免職・起訴に至ったケースです。
こちらは児童相談所内での性犯罪で、起訴にまで至っています。
つまり、事案の内容や証拠の状況によって、刑事処分の結果は大きく変わるわけです。
一方で、公務員としての懲戒処分は、刑事処分の結果にかかわらず行われることが多いという傾向は見えます。
ネット上ではどんな声が上がっている?
この件について、ネット上では様々な意見が出ています。
2回も逮捕されて不起訴って、どういうこと?証拠不十分だったのかな。でも市は免職にしてるし、何かあったのは確かなんだろうな。
SNSの投稿より
逮捕と不起訴の間にギャップを感じている声が多いですね。
不起訴になったのに免職はかわいそうという意見もあるけど、公務員は信用が第一だからな。逮捕された時点でアウトでしょ。
SNSの投稿より
公務員の信用問題として捉える声も多く見られます。
一方で、こんな意見もあります。
不起訴理由が非公表なのが気になる。示談だったのか、証拠不十分だったのか。それによって印象は全然違うんだけど。
SNSの投稿より
確かに、理由が分からないと判断のしようがないという気持ちも分かります。
ただ、被害者のプライバシー保護という観点から、詳細が公表されないのは仕方ない面もあるでしょう。
まとめ:分かっていることと、まだ分からないこと
この件について、現時点で分かっていることを整理します。
- 越谷市職員が2回逮捕され、7月1日に不起訴処分となった
- 不起訴の理由は被害者保護のため非公表
- 越谷市は懲戒免職処分を決定し、現時点で覆す動きはない
- 刑事処分と懲戒処分は別の制度で、独立して判断される
一方で、まだ分からないこともあります。
- 不起訴の具体的な理由(証拠不十分か、示談か、嫌疑なしか)
- 本人が懲戒処分に対して審査請求や訴訟を起こすか
- 今後、市の処分が見直される可能性があるか
越谷市としては、市民の信頼回復に向けて再発防止策を講じていくことになるでしょう。
刑事事件として決着がついても、社会的な評価や組織内の処分は別の基準で動くという点が、この事案から見えてきます。
今後も新しい情報が入り次第、追記します。
追記情報
※新情報が入り次第、こちらに追記します